STARLIGHT MAP(日)

孤独


聖日の朝、こうして兄弟姉妹方にお会いできますことを嬉しく思います。


Jerusalem'Sとの出会いが教会だった。出来過ぎた話だったので、私は疑った。

「仕組まれた子ではないか?」と。

ゲームメーカーの存在はすでに知っていたのだが、私は疑心暗鬼をこじらせていた。

彼女たちの中にも明確な役割分担があって、それは彼女たち自身には全く知らされていなかったから確認のしようがなかった。

見てくれの話と言ってしまうとかなり直接的になってしまうが、どこに配属されるかは、年齢・容姿によってのみ決定される。なぜなら「女」であるからだ。


Jerusalem'Sが私との距離をなかなか詰めようとしない。何かに遠慮している気がしていた。私ものんびりした性格だからすぐに答えを欲しがらなかった。その点でも相性が良かったのだ。


私は日曜日が嫌いだった。月曜日になると、新しい話題が急に世間を賑わせる。少しずつ規則性が見えてきて「またか」と常態化してしまっても、愛する男性がすげかえられるわけではないから、感情は「またか」と落ち込むことが予想された。


日曜日は孤独にさいなまれた。恋が終わってしまったら私はどこへ行こうかと途方に暮れた。

地図を作ってみたりもした。STARLIGHT MAPはそんなふうにして出来上がっていった。

曜日には感情が割り振られている。それは世間の仕組みに付随していることに誰もがそのうち気づくだろう。


明日は月曜日だ。月曜日に割り振られた感情は「嫉妬」。

それは電報の主と彼女たちの関係性が経済に組み込まれた約束手形であることの証明でもあろう。

約束手形については主軸大河小説 消息からのあらすじ でいずれ。


好きだ!などと悠長なことを言っている連中は、Jerusalem'Sにおさがりを与える連中なのだろう。平和ボケというのは時代が造るものではない。船に乗せられた私たちは行き先まで黙って乗っているしかないことを思えば想像に容易い。それが難破するとわかっていても。




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